ワールドトリガー118話を読んで

B級ランク戦が一段落し、草壁隊長の気配を孕んだボーダー上層部の作戦会議が開かれ、いよいよ「大規模侵攻編~リプライズ~」の様相が色濃くなってまいりました。今回はまさに超精鋭部隊ともいうべき面々で『抗戦』するようですが、はてさてヒュースくんの立ち回りが気になるところでございます。


■ やっと出てきてくれた草壁隊長(の名前)

A級4位であることと、エンブレムがコカトリスバジリスク?)のようなものであることと、隊服のようなものと、本部所属であること以外の情報が全くなかった草壁隊。あまりに緑川駿くんだけが露出を増やしていくため、草壁隊は緑川駿くんのイマジナリーフレンドだとか、非実在だとか、いろいろ言われておりました。もうそれ悪口だからね!!??

ここにきてやっと、草壁隊が「隊として動いている事実」をキャッチすることが出来て、私はひたすら嬉しいです。草壁隊は存在しました!

草壁隊と、初登場A級8位の片桐隊は、県外でスカウト活動をしているとのこと。ボーダー隊員の確保も重要なミッションですから、仕事として “アリ” なのは承知しております。ただ、これをうけて、大規模侵攻時に不在だった理由は県外スカウトをしていたためと決定づけてしまうのは、いささか早計ではないかと思う次第です。
あくまでも今回の会議を欠席している理由が県外スカウトなだけであって、っていうか大規模侵攻(1月20日)から現在(2月中旬)まで県外出張が続いているとはとても思えないですし、ルーチンだとしても、県外出張をA級の特定部隊にだけやらせるというのは、一般的にはおかしな話です。
(隠密任務に当たる風間隊のように、内容にマッチしている能力を有した部隊である可能性もあるため、一概には言えませんけども)

正直なところ、大規模侵攻のときにも草壁隊が県外スカウトに出ていたということになると、緑川駿くんはお留守番を食らっていることになります。
年齢的な理由なのかもしれませんが、そんな1か月近い長期の任務からハブられるなんてひどすぎる以外の何物でもない耐えられない。
なので私はひたすら、草壁隊が県外スカウトに出ているのは今だけ(というか大規模侵攻後の入隊希望者増大を受けての臨時任務)であって、大規模侵攻時には別の要素から参加できなかったということにしておいて欲しいと切に願うばかりです。


■ 寺島雷蔵(21)←癒やし

先週新登場となった「ガロプラ」と「ロドクルーン」は、慣れない語感からしていかにもですが、やはりギリシャ語で『 γαλοπούλα (七面鳥)』と『 ροδοχρουν (ピンク)』なんですね。読めねえ~~~

エネドラッド(公式)はすっかり情報源としての立場を満喫されているようです。いつだったか「玉狛に~捕虜の態度も大きくなる」と文句たれていたような気がしますが、あらあら鬼怒田開発室長のお膝元にいる捕虜もかなり態度が大きいようですぞ!

あの通称丸船さんのお名前がついに判明! エネドラッドちゃんを上手く操縦されているようで、っていうか葦原先生のかかれるふくよかさんは、ゾエさんといいなんでこうも癒し系なんだ……エネドラさんの中身というかトリオン受容体は映画好きなのかよ……そもそもラッドになってからの記憶の蓄積どこにしてるんだよ……トリオン受容体って脳そのものなの? 結合しちゃってるの??? 脳の機能持ってるよねもうこれね!!?? この技術を応用すれば、ヴィザ翁の知識を持った次世代トリガー使いを生み出せるんじゃないの……SF最高だろ……ラッドに移植出来るということは、理論上トリオン体には移植出来そうなので、人体には無理でも、トリオン製アンドロイドに脳浸食したトリオン受容体を埋め込んでコアにするっていう…そういうの……ダメかな…ダメか……ジャンプでやる内容じゃないな!!


■ アフトクラトルのお家事情

ハイレインさんとランバネインさんはお名前が似ているし、見た目も似ているので、実の兄弟であることはほぼほぼ間違いなさそうなんだけれども、歴戦のヴィザ翁が二人を立てているので、この血筋はかなりいいお家柄のようです。

○○イン家がかなりのやり手な可能性もあるけれども、それはひとまず置いておいて、もしアフトが単純な軍事国家であるならば、ヴィザ翁はかなり地位のある方であるべきで、まだまだピヨピヨなこの兄弟に従う必要はないわけです。そういう意味では、アフトクラトルは何か他の政治体制を敷いている可能性があるんじゃないかな!?

じゃあどういうスタイルかというと、やはり神の国を謳うからには、神が最高権力者であるのが自然な流れで、となると、マザートリガー充電器となった神の血縁者が、国の有力者になるというのが有力ではなかろうか。神として一生を国に文字通り捧げるのだから、そのくらいのリターンがあってもいいよね?

神選びの身内のゴタゴタ、というのが、「選ばれた神」ないし「選ばれなかった神候補」について利権がついてくるということを示唆していることに他ならない気がしています。
こういう権力争いのお家騒動(しかも侵入者を捌けないほどのドンパチ具合)大好きなので、アフトクラトルの詳細が楽しみです。ヒュース役の島崎さんが仰っていた「ヒュースの真相」も気になるところですしね!

そういえば大規模侵攻では「雛鳥確保(トリオン生産用・量重視)」から「金の雛鳥確保(神候補・質重視)」へと目的が(迅さんの誘導で)変化したわけですけれども、千佳ちゃん捕獲に失敗したとき、ハイレインさんは「計画通り」に「ヒュースを置いていく」と言っていたんですよね。「優秀な人材」であるにも関わらず。
アフトクラトルがお家騒動で揉めているという事実が判明したことをふまえ、このことをもう一度考えてみると、ヒュースが神候補の一人だったというのが最も単純な構図でしょうか。金の雛鳥(神候補)がいればヒュースの優位が失われ神から外れるため国に帰っても問題ない、でも金の雛鳥がいないならヒュースが上位の神候補なため、アフトが手を出しにくいミデンに置いて帰ると……となると、ハイレインや当主(同一かな?ちょっと微妙)の意思とは相対する、むしろ及ばない権力があるということになりまして、これはこれは大変面白くなって参りましたということで……ああああアフトクラトル編が読みたい!!!!


■ レッツ!スナイパーティー!!

射撃して当てた部分にマーカーがつくとはますます増してきたサバゲー感……! サバゲーというシステムが大好きなのでこれは嬉しいです。ほんと、何より人が死んだり傷ついたりしないのがいい。

ユズルくんと千佳ちゃんの銃撃戦が、こう、スナイパーは言葉じゃなくて銃弾で語り合うんだ!(物騒)みたいなガッツを感じてめちゃめちゃ滾りました。
そして安定の当真先輩、600m先の動く小さな標的にもピンポイント射撃です。相手を撃った的中点は低いですが、自身の被弾ゼロということは、なんとまあとことん実戦主義なお方。っていうかすごいな!!??

イズホちゃんと当真さんの会話からするに、かなり親しげな様子なので、これはもう当真(師匠)、ユズル(仮弟子)、イズホ(弟子)という構図でいいのかしら? そうなるとユズルがイズホちゃんにとっての兄弟子(仮)ということに……!なんてかわいらしいの!
そしてマーカーつけたスナイパー達がめちゃくちゃかわいいので、本当にスナイパーだけの会合が見たい。とても見たい。スナイパーティーが見たい。

そしてユズルくん。千佳ちゃんに鳩原先輩を重ねたからなのか、本当に恋しちゃったからなのかは定かではありませんが、本当に記録全部観たんですね!?

ユズルくんが千佳ちゃんを「雨取さん」、イズホちゃんを「夏目」と呼んだのが何故じゃと若干引っかかったのですが、ユズルくんがイズホちゃんの兄弟子(仮)なら違和感ないし私も嬉しい楽しいなので、そう理解することにします。 

 

来週はユズルくんが鳩原先輩との想い出話をしてくれるんでしょうかね、草壁隊長の出番を待ちつつソワソワしたいと思います!

ワールドトリガー110話を読んで

ワールドトリガーを読んでいて素晴らしいなと思うところ、マジでたくさんあるんですけど、今回改めて感じたのは、いとも簡単にキャラ株価インフレを起こすその器用な先生の手腕と、あとサブタイトルの付け方です。

今回の話のタイトルが 『東春秋』 っていうの、やばいと思うんですよ…… 前に栞ちゃんがチカちゃんについて喋ってた回で 『宇佐美栞』 が付いたのも最高すぎて仰天したんですけど! センターじゃないけどスポットライトが当たるみたいなの、とても上手だと思います葦原先生。

▮ やっぱりイヤな子じゃなかった唯我くん

読み切り(『実力派エリート迅』)の唯我司令のイメージと、高級フレンチと尊敬されることが好きというプロフィールの印象から、高慢ちきで厭味なキャラを想像しておりましたが、蓋を開けたら萌えキャラ候補でした~~!!
幼稚さが全面に押し出されてこう、かわいいね、唯我くんかわいい。

唯我くんが修との訓練を拒否しているのは、おそらくB級の修に “100敗する” と認識しているからですもんね。出水先輩によると、唯我くんはA級で最弱&B級と比べてもけっこう見劣りするレベルという話でしたが、仮にもA級1位隊に所属している隊員が、B級でも(個人の力量としては)上位ではない修に100敗することを現実的だと捉えているの、本当にえらい。ワートリキャラはみんなかしこい。

唯我くんが修をチェックしてるとは思えないので、これは唯我くんから出水先輩への信頼の表れなんじゃないかな~? と思いました。
出水が(合成弾教授の条件に)100勝を提示したなら、修には100勝する力がある。
出水が「メガネくんが工夫すればなんとか勝てる」と言うのだから、修は唯我になんとか勝てる。
出水先輩が言うんだから間違いねえ! 的な。

あと唯我くんは感情がダダ漏れで、修に勝てば調子に乗るし、太刀川さんに「エンブレムにお前はいない」と言われれば落ち込むし。素直で分かりやすいので絶対いい子。裏がなさそうなんだもの。
勝てると分かったら「後輩のために胸を貸そう」とか言っちゃうしね、人権蹂躙とまで喚いていたのに。

そしてそして、とりまる先輩の話からすると、唯我くんは最大スポンサー企業の御曹司ということですが、その割にはボーダー側の対応が手厚くなくない?
唯我くんを太刀川隊に入れたのは上層部からの嫌がらせみたいなものだろうし(それで逃げ出さない唯我くんも立派だけど)、ボーダーみたいな在り方の組織がスポンサーにとる態度としては少し違和感があるので、これは唯我父(スポンサー企業)の意向とは関係ないと捉えてよいのでしょうな? 唯我くんが勝手に言ってるだけで、それこそ社長あるいは会長サマから「ワシの息子をA級部隊に」ってご指定があった訳じゃないんだろうなあ…… 想像だけど!

▮ とりまる先輩元太刀川隊説

とりまる先輩と栞ちゃんは本部にいた ≒ 本部の部隊に在籍していた、ということでいいと思ってます。栞ちゃんは元風間隊なことが確定しているので解決済みなんですが、とりまる先輩どこにいたんですかね~?

とりまる先輩が今16歳というトリオン成長絶頂期なことを考えると、最前線に置かないのはもったいないので、B級で東さんみたいなポジションだった可能性もなさそうです。A級レベルのすごい人達、と評されていることもあって、A級に在籍していたことはほぼ間違いない。

唯我くんが「貧乏人の烏丸」と、実力者のとりまる先輩を悪く言っていたことだけで邪推とは思うのですが、唯我くんがボーダーに入隊するまでは、とりまる先輩が太刀川隊だったのでは……!?!?
「実力が伴ってなきゃきついだけだ」という台詞の妙な重みと、その後話を切り上げようとした態度から、有力候補のひとつに挙げていいんじゃないかなあ~~~

 

風間隊は結成秘話が描かれたので除外、草壁隊は緑川駿くんが修に「玉狛に転属する方法」を聞いていたので除外と言いたいところですが何もわからない(かなしみ)ので保留、加古隊はガールズチームなので除外、となると太刀川隊、冬島隊、嵐山隊、三輪隊に候補が絞られる訳です。

嵐山隊は嵐山さんとも木虎ちゃんとも関わりがある(かつとりまる先輩がイケメン)のため有力に見えるけども、中距離も出来るイケメンのとりまる先輩を異動させてとっきーを残すというのは広報部隊としてどうかと思うし(とっきーごめんよ)、同年代の佐鳥と仲がいい描写がないのも不自然なので微妙。(とっきー本当にごめん)

三輪隊は編成的に現実味がないのですが、古寺の加入が他メンバーより遅いのであれば、三輪・米屋・奈良坂・烏丸だったというのも考えられなくもないです。ただ、その割には三輪・奈良坂と仲が良くなさそうなのはなんでなんだぜ!? となるのでやっぱり現実味がないです。よねやんは誰とでも仲良くなれそうなので、よねやんと仲がいいというのは参考になりませんよね。(褒めてる)

冬島隊はなんか、元も子もないけど毛色が違うじゃん!?
いやだって、トラッパーとスナイパーのチームなんてまさしくミスタートリックスターだし、トラッパー持ってる冬島隊も加古隊もトリックスター感あるけど、とりまる先輩にはない! 論理的で常識人なとりまる先輩はトリックスター感ない! 奈良坂先輩に「型にはまらない才能」と言わせ☆や☺マークを作っちゃうフリーダムさんとか、前衛的なチャーハンを生み出したりそれをペロッとたいらげたりするフリーダムさんくらい世間ずれしてないとトリックスター感ない!!
よくこなみちゃん騙してるけどあれはとりまる先輩の騙し方が面白いんじゃなくて騙されるこなみちゃんのリアクションが面白いのであって、結果とりまる先輩にはトリックスター感(というかエンターテイナー感)がありません! 以上!!

 

となると残るのが太刀川隊です。今回、修の特訓を頼むのも、同じ中距離銃撃戦の名手に依頼をしたから出水くんだった訳ですが、個人的に頼むとはいえ、作戦室を訪れてる訳ですし、結局唯我くんも巻き込んでるし、親しくない隊長の配下隊員にそんな勝手は(常識人のとりまる先輩には)出来ないんじゃないかなあということで、逆算して太刀川さんともそれなりに親しいのでは、と思ったわけです。

あと単純に元太刀川隊の烏丸京介っていう設定がいちばん燃える。

▮ チカちゃんと遊真

修がチカちゃんに対して優しいのは理由がはっきりしているので大丈夫(?)なんですけど、遊真がチカちゃんの背中を押そうとしてくれてるのを見ると、遊真はやっぱり精神的に大人なんだなぁと思います。修と同じ15歳だけど、いろんな辛い経験をして、死線をくぐり抜け、何より「他人の嘘を見抜く」というサイドエフェクトと付き合い続けているだけあって、やはりひとまわり大人だと感じます。

チカちゃんは、ポジション決めの時も遊真のアドバイスで戦闘員の道を選んでいますし、新型ラービットにアイビス撃ちこんだときも、その遊真の言葉を思い出していましたから、今回もチカちゃんがこのことを逆手にとって戦えるくらいになってくれるといいですが……

▮ 東先生の戦術教室

奥寺くんと小荒井くんの間で、積極的に議論が交わされています。実力上位な相手にはMAPを使って(奇策を用いて)攻めるべきという小荒井くんと、運頼みではリスクが大きくかつ部隊の成長には繋がらないという奥寺くん。性格出ていて面白いです。
というか若い子達が、チームのためにこうやって意見を交わしている光景はキラキラしてて眩しいね~~。
と思っていたらオペレーターの人見ちゃんも東さんもなんと優しい目で二人を見守っていらっしゃることか! なんて若手に優しい環境なんだ東隊!!

奥寺くんと小荒井くん、二人の意見が一致しているのは「射線を通さない」こと。アタッカーの数の有利を生かし、接近戦重視で行こうということらしいです。
それではエースの東さんの射線も通らなくなる、という人見ちゃんの指摘には「摩子さんのお力で」、地形が関係ないチカ砲(+北添さん)には「東さん任せ」、となんともまあとにかく可愛いんですよ。もう可愛い。奥寺くんと小荒井くんかわいいな!?
それぞれ自分の主張したいことを持っていて、他チームに自分たちが勝っているポイントも見つけられて、困ったときには実力者に頼ることができる。この二人相当有望だと思います。いやもうとにかくかわいい。

そして二人がやりたいことに対して、多少のアドバイスを挟みながら、あくまで自主性を重んじる東さん。若手二人が立てた作戦と、ふたりが立てた対策で「勝てる戦い」をつくっていきます。
もうね、これはアレです。とりまる先輩が16歳にしてあの指導力とはどういうこっちゃと思っておりましたが、東春秋25歳ともなるともうこれは巨匠だ。戦術の巨匠です。なんか進撃の巨人っぽい。東春秋:戦術の巨匠。

▮ 北添さんの包容力 = プライスレス

村上くんと遊真に言ったとおり、玉狛第二の記録を見ている影浦さん。(素直)

このゾエさんのさあ~もう馴れ馴れしくゾエさん呼ばわりするけどさあ~お父さんみたいな、あるいは肝っ玉かあちゃんみたいな安心感ある体型とさあ~影浦さんに対する「やる気になったのね」と「うれしいよ」の発言さあ~もう完全に保護者じゃん!?

影浦さんも怖い人かと思ってたけどそんなゾエさんに対して「負けっぷりを堪能してただけだボケ!」とかなんとかまー思春期反抗期の若人みたいなこと言っちゃって年相応でゾエさんも私も安心ですよ。よかったね影浦くん。

自分に向けられる感情の、主にマイナスを全て受け止めながら生きてきた影浦くんが、暴力的な手に頼ることなく、中学生みたいな反論が出来るのは、ゾエさんからそういった負の感情を殆ど受けてこなかったからじゃないかと思います。ゾエさんはやる気になったことを喜んでるので、影浦くんにやる気を出してほしいと思っていたんだろうけれども、それはチームの士気を高めるということももちろんだけど、影浦くん自身の、ものごとへの取り組み方の変化も喜んでるんじゃないかと思うのは、東隊にあてられたからかしら。
特殊な能力から辛い思いをしてきて、人との関わり方がちょっと不器用になってしまった子が、ライバルに感化されて一生懸命楽しんでる姿っていうのは、心にくるものがありますね。

▮ 実況:嵐山隊の綾辻遥っていう言葉が既にかわいい

嵐山隊忙しそうだから綾辻ちゃんの実況は難しいかなと思っていたのですが、綾辻ちゃんめちゃめちゃ忙しそうながらもやってくれました! さすがは嵐山隊のきれいなおねえさん!!

綾辻ちゃんこの間のどら焼きといい今回の加古さんのチョコといい、甘いものもらって喜んでるの本当にかわいいから、こんなの男性陣はコロッといっちゃうから、気を付けてね!?

加古さんやったニコニコしてるけど、これは風間さんがモノを食べてるのが面白いからなの…? それとも加古さんは背の高いお姉さんだけど、風間さんは小っちゃいお兄さんだからなんか面白いの…??

っていうか風間さんそこでチョコ食うのかよ!!!???

我慢できない幼稚園児か…… 実況席だよ!? 今から解説するんだよ!? 飲み物ならともかく口の中もぐもぐしてていい場所じゃないよ風間さん。風間さん色んなガードは堅そうなのに胃袋だけゆるゆるだよ締りがないよ……

四つどもえ戦の実況は非常に難しそうなので、綾辻ちゃんの出来る女っぷりを楽しみに、スマボやりながらまた来週を待ちたいと思います。

あと二宮隊の隊服スーツwww

ワールドトリガー107話を読んで

 

綾辻あやつじAYATSUJI!HOOOOOO!

師匠としての才能ピカイチ! 仕事の出来る男、烏丸京介パイセンの華麗な手配により、修は射撃戦のプロに教わるべく早速嵐山隊の作戦室へとやって参りました。木虎ちゃんお出迎えありがとう! 佐鳥は…相変わらず佐鳥はいないのね……

大規模侵攻の報告記者会見、というか近界遠征の影響で入隊希望者が増え、新入隊員の対応を一任されている嵐山隊は大忙しだそうです。えっ毎月やるの? あの入隊式を? 嵐山隊忙しくて倒れちゃわない? 新入隊員対応部隊増やしませんか? あっそうだ草壁隊とかどう??

って冗談はさておき(割と本気ですが)、この調子だと綾辻ちゃんの次回実況は難しいでしょうか。修が嵐山隊の二人に学ぶ、という流れになりそうなので、折角だから実況も綾辻ちゃんにやって欲しいところでしたが、ぐぬぬ。でも忙しいのにそんなことはさせられない。そしてこんなに忙しいのに嫌な顔ひとつせず修を受け入れてくれる嵐山隊ノブレスオブリーシュ。よく意味分かってないけどノブレスオブリーシュ嵐山隊!(気に入った)

改めて、あの記者会見は権力財力、世論、人材、修の知名度、いろいろなものを動かしました。修の功罪ですね。

(被せられた形になるので「罪」という言葉に違和感がなくはないのですが、あそこは上司である林藤支部長に「好きにやれ」とお墨付きをもらい、かつ彼は平隊員で責任をとるべき立場にはないとはいえ、修が、己の正義を貫くためにやったことなので、あえて功罪とします。)

というかもうね、挨拶が綾辻ちゃんです。これぞ嵐山隊のきれいなおねえさんです。満点です。こんなの好きになっちゃいます。恋的な意味でなくて愛的な意味で。

あと、非常に個人的なアレなんですけれども、綾辻ちゃんととっきーが事務作業をしているというあれこれがもう、もう、十分でございます。満たされています。私満タンでございます。本当にとっきーは、いやもう時枝充隊員とお呼びすることにしよう。時枝充隊員は何でも出来るな! どこに置いても活躍できるマルチプレイヤーというのは、圧倒的に目立ちませんが、最も重宝する役割でもあります。

てかもう……なんなの……「やったー いいとこのどら焼きだ」「♥」ってあなた……可愛すぎか!? 天使か!!?? 天使なんだな!!?? ガチのほう! 教会とかホテルの天井に描かれもおかしくないほうの、天使なんだな!!??
私も言われたい……猛烈に言われたい。綾辻ちゃんに、あの極上の女神みたいな笑顔で「やったー」って言われたい。いいとこのどら焼き買っていけばいいですか?

このシーン、栞ちゃんの気配りが行き届いていることを称えつつ、嵐山隊全員の株をあげているのがまた葦原先生お上手! 嵐山隊がお持たせの処理に慣れすぎているのがな! 嵐山さんがお土産の出資者について褒め、綾辻ちゃんがお土産そのものについて褒め(+喜び)、時枝充隊員と木虎ちゃんがお客様にお出しする段取りを……このお茶を出すまでの流れもさ、細かすぎるかもしれませんけれども、お客様が後輩の修だから、彼が畏まり過ぎないようにというところを配慮した、行き届いている完璧なホスピタリティーだと思います。もう素晴らしいよ、素晴らしい。全員サービス業界での社会人経験あるんじゃないの? 嵐山隊素晴らしいさすが広報部隊です。頑張れ茶野隊、これに追いつくのは大変そうだぞ!

単純に、木虎が後輩だからというよりは、修の要件が要件なので、話の主役である時枝充隊員を浮かせるためだと思うんですけど、木虎ちゃんがお茶を入れてくれるというのがなんともはや、もう彼女のお育ちの良さがよく分かります……性格の良さっていうか、性根の良さっつーか、品の良さって隠せないのよな……


▮ 憧憬をうけるために生まれてきた男

嵐山さんも「京介」って呼んでるんですね……あのもっさりイケメンてば後輩力も高いのか、すごいな。

「射手と銃手が一人で点を獲るのが難しい」というのは、まあさもありなんという内容ですね。嵐山隊も、諏訪隊も、銃手はだいたい二人一組での集中砲火が基本でしたし、三輪や木虎はブレードとの併用、出水も那須さんもアタッカーと組んでの戦闘がメインでした。そう考えると、那須さんの特別さと、那須隊のアンバランスさがよく分かりますね。くまちゃんがあれだけ悔しがった理由もしかり。

っていうか木虎ちゃんいちいち可愛いなオイ!!??

そして味方に「獲らせる」戦法の出水くんがまた着々と好感度を上げてきていやらしい。ランバネイン戦はまさしくそのスタイルでしたね。最終的には米屋側に行きましたが、米屋か緑川のどちらかで仕留めるように出水くんがランバネインを誘導しておりました。指揮したのは東さんだけど! それをちゃんと遂行できる出水くんやっぱスゴイヨネ!

「本人が『学びたい』と思ったなら そのタイミングを逃すのはもったいない」

この含蓄ある台詞。ちょっと待って下さい、嵐山さんは19歳でしたね、そうですね。うん。成熟してますなあ。

とりまる先輩と修のやりとりで何度か出てきた「………」という沈黙の答えはこれだったのか! と膝を打ちました。もー葦原先生こんな細かいところまで!
とりまる先輩も、嵐山さんと同じような結論を出してはいましたが、修が折角やる気になっているのだからもったいない、という沈黙だったのか……そしてそれをこんなにすんなり言葉に出来ちゃう嵐山さんも流石です。さすが公式ナイスガイは真っ直ぐ具合が違う。
心根が国道246号線のようにまっすぐだ。心根246だ! 言うほど246まっすぐじゃないんだけど!(©『終わりのセラフ』ラジオネタ)

嵐山さんは、もちろん師匠としても素晴らしいんですけど、教え方が上手いというより、こういう人になりなさいと誰もが言いたくなるような、精錬潔白なお人ですね。


▮ 好みのキャラが出てきたと思ったら14歳だった

↑なんかラノベのタイトルみたいじゃないですか?

チカちゃんの出世は確かに引くくらいのスピードですが、そこにやっかみや僻みを感じさせない出穂ちゃん! 来馬先輩が前言ってましたが、実際に戦うときにはみんな仲間なんだもんね。

そして茜ちゃん! 茜ちゃん私誕生日一緒なんですよ。当真さんも誕生日一緒なんですよ!! 親近感!!

あと、ボッコボコにされるの覚悟で言いますけれども、当真さんのさ「俺のリーゼントに乗っかるとは 違いのわかるネコ助じゃねーの」っていう言い回しがさ、ネコといいこう某テニスの氷の部長を彷彿とさせて……どうしてもッ どうしてもッ!!

奈良坂さんの射撃の的は相変わらずエクスタシーなんですけども、なんか(あんなにコミュ力に偏りがありそうな)奈良坂さんが弟子をとっていたという事実にもびっくりですし、その弟子が(奈良坂さんとは基本的に波長が合わなさそうな)茜ちゃんというのにもびっくりですし、新キャラ絵馬くん…ちゃん? くん?? や、当真さんのような才能をすんなり受け入れていることにもびっくりしました。どのくらいびっくりしたのかと言うと、今年のスパコミで出した奈良坂本を直したいくらいにはびっくりしました。

そしてそして、今までの奈良坂さんならなんとなく「そうでもない」と言い切りそうな印象だったのですが、ここでは奈良坂さん「そうでもないよ」ってちょっと柔らかいんですよね。当真さんへの、今まで見せていたような反発を表に出していないのも、今回は後輩(しかも女子)が周りにいるからなのかな? と思いました。後輩想いでフェミニストの奈良坂先輩、素敵だと思います!

そしてそして、当真さんと絵馬くん…さんの師弟コンビ(推定)が作る痕の美しいこと! ふたりともAB型ですかね。スナイパーAB型多すぎやしませんかね。

絵馬くん…さんと、チカちゃんと、緑川くんの14歳トリオを楽しみにまた一週間草壁さんを待ちます。14歳だいすき!

ワールドトリガー106話を読んで

ワールドトリガーの魅力のひとつは、しっかり張られた伏線とちりばめられた要素が、物語の大きな流れに収束されていくことだと思っています。
タイトルにはきっと何重もの意味が込められているんだろうと想像していますけども、画面上のエッセンスひとつひとつがトリガーとなって、大筋:ワールドトリガーの世界と、各キャラクターの世界の掘り下げが進んでいくという構成が、とってもワールドトリガー、つまり世界の引き金らしくて素敵ですよね! 何を言ってるんでしょうね。


▮ 二宮先生の行動原理が分からない

二宮先生は、とても誠実というか、正直で私利を優先しないという意味で、フラットな人なのではないかと考えています。玉狛第二は事情がありますし、目立つので、プラスマイナスどちらかの感情に評価が振れることが多いです。彼のようなフラットさは大変貴重であります。非常に客観的です。
凄いなあと思うところは、彼が前述の通り玉狛第二に対しても、元部下であるスナイパー鳩原氏に対しても、色のついた感情を持っていなさそうなところです。玉狛第二は次の対戦相手だし、前回の戦い方も見ているけれど、あくまで重用参考人である「雨取麟児の関係者」として接しています。鳩原氏についても、女性に対してそれはどうなんだというコメント言ってましたが、二宮先生もともと口悪いですし、「写真の女」の補足の域を出ないレベルでしょう。鳩原氏が気に入らないから言っているとか、逆に親しい仲であるから軽口を叩いているとかいうより、彼のデフォルトがこれなんでしょうね。成人男性としてどうかと思うけど。

今回の話、遊真が同席しているため、腹の内を全て明かした訳ではないでしょうが、おそらく嘘はないと判断していいと思います。そうなると、二宮先生は「利」を主軸とした行動原理に鈍そうなんですよねえ! 
過酷な環境で育ち、敵か味方かで他人を判断してきた遊真は、二宮先生にいち早く目的を質しています。彼が、自分たちと利害関係にあるのかどうかを確認してる。こういうところ本当に頼りになります。二宮先生は逆に、そこでは人を判断しなさそうです。自分にとって都合のいい人だとか、逆に悪い人だとか、そういうのは関係なく、本人の資質を(上から)見てる。偉そうなんだけど、でもフラットです。裏がありそうなんだけど、でもフラットです。

例え鳩原氏が、二宮先生の言う通りお馬鹿さんだったとしても、公式でお馬鹿なボーダー隊員いっぱいいますし(失礼)、鳩原氏でなければならなかったとはいかないまでも、鳩原氏が計画に適していた要素があったはずです。教唆で最高レベルの違反行為をさせられるくらいなら、ボーダーの組織としてのあり方がもう終わってます。
修が指摘したように鳩原氏側にもメリットがあったのか、はたまた鳩原氏が脅迫を受けていたのか、本部の判断通りに鳩原氏が主犯なのかは不明ですが、二宮先生冷静に取り調べしている割には、ちょっとお育ちが良すぎませんか?

個人的には、鳩原氏が超やり手ウーマンで、冴えない馬鹿女はカモフラージュだったっていうラノベみたいな展開がおこのみ先生なのですが、そうなると二宮先生とんだピエロなのでなんともはや…… 二宮先生なんだかんだで性善説支持者の傾向があるというか、なんだ、見かけによらずいい意味でのバカ正直っぽいからなあ。

「今更つかまえようもない」し、「下手につついて拡散する方がデメリット」なのに、鳩原氏密航事件の黒幕については「使い道のない情報」ではないんですかね?
鳩原氏の重要規律違反の容疑が晴れれば、二宮隊のB級降格が解除されて、A級に戻る権利を得るというのならともかく、そんな本部の事件秘匿という方針と矛盾するようなシステムがあるわけないし、おそらく降格は謹慎処分みたいなもので、時間によって解除されるか、または正規の手段で再度A級になれるんでしょう? A級固定給の件を考えると、恒久的にB級というのも変な話ですし。
要するにさ、二宮先生ってば、密航事件が腑に落ちないんでしょ? 鳩原氏が唆された(=本人の意思や目的とは違うのに巻き込まれた)から取り戻したいとか、鳩原氏の汚名をそそぎたいとかそういう優しい目的でもなければ、黒幕を殴ってB級降格の恨みを晴らしたいとか発散系の目的でもないよね?? ただ自分が納得できないから知りたいんじゃないの?? そう思われても仕方ないわよ~それこそ「知ってどうする?」よ~!! なんかあんだろ? 他に狙いがあんだろ??
あっ! じゃあ、二宮先生に「聞いてどうする?」って言われた時に「別にどうもしない」「麟児さんがいなくなったとき何が起こったか知りたいだけだ」って言ったら教えてくれたのかな?? もう二宮先生分かんないよ!!

とにもかくにも、二宮先生は玉狛第二を悪意的に見ている訳でもなく、期待している訳でもなく、非常にフェアな目で見てくれる貴重な存在なので、是非今後も引き続き批評をお願いしたい次第でございます。二宮先生の考えていることはさっぱり理解できないけど、彼の言うことなら、私、信じられる……! っていう状態です今。


▮ チカちゃんの冷静過ぎる合「利」主義

よく分からない二宮先生に対して、ゾッとするほどの合「利」主義を貫いているチカちゃん。ブレませんね~! 目的のためには手段を選ばないタイプ。他人を犠牲にしたり、アウトローなことはしないという分別がついてるのもより怖いです。焦ってないし。冷静過ぎて怖い。

チカちゃんの「兄になら そういうことができます」という含みのある発言、素直に考えれば麟児さんが何らかのSE持ちなのかな? ってところですね。二宮先生の反応からしても、恐らくこの会話をした二人は中身を分かってるんでしょう。意識操作系か、チカちゃん同様感知系か。


▮ とりまる先輩の師匠としての才能がヤバい

これは、本当に16歳なんでしょうか?
「京介は教えるのが上手い」とは確か迅さん評だったような気がしていますが、「上手い」というレベルを軽く逸脱していませんか? こんなもんなんですか??

修がガンナー・シューターになりたいと言ったときも、こういうやりとりありましたね。口では「それはそうなんですが」って言ってるんですけど、明らかに納得しきれていない感じ。
とりまるはあの無言の間でいろいろ考えているのか、はたまた修から続く言葉が出てこないのか待って確認しているのかは不明ですが、とりまる先輩の先見性と判断力の高さと頭の回転の速さがヤバい。
弟子からの申し出には出来る限り応えるというとりまる先輩は、もうなんというか、師匠になるために生まれてきたというか、とにかくすげえな(語彙不足)。

「シューターとしての戦い方」を「射撃戦の専門家」に聞くというのが面白い。シューターとしてなら出水くんなんでしょうが、彼トリオン量とセンスありきの方法よりも、嵐山隊の中距離コンビに教わったほうがいいような気がしています。なんとなく。

それにしても並んでゲームしてる出水くんと国近ちゃんかわいいよおおおお!!! 国近ちゃんゲーマーですから、射撃系の戦術にも長けてるんでしょうか……スーファミっぽいよね? レトロゲー好き?? ああかわいいめっちゃかわいいです。

ワールドトリガー105話を読んで

今週もちょっと気になったところがあったのでつらつら書いていきたい所存です。


▮ エネドラッドちゃんから語られる色濃いSFの世界観

エネドラさんご本人の生命活動はやはり停止していることが改めて明らかになりました。そして、アフトクラトルの持っている『角』の技術が、本人の人格をも保存してしまうような性質だったというのに驚きです。データって生体情報だけじゃないのね! 攻殻機動隊で言う電脳チップのようなものなのでしょうか。『角』に浸食されてエネドラさんの性格が変わってしまったということは、今のエネドラッドちゃんのキャラクター性は、エネドラさんの記憶を持った『角』の性格ということになるのかな?
……あっこわい! 今怖い想像した!! やめよう!

そしてそして、衝撃的だったのは近界のシステムのことです。近界が一星一国家のシステムであることは理解していましたが、「惑星国家」ということだったのでてっきりその土台があるものだと思っていました。するとなんということでしょう、その土台こそがトリガーだったのです! そしてその名前がマザートリガー!! HOOOOOO!! エクスタシー!!!!! マザーきました! SFのお約束とも言えるマザーシステム! もう大興奮です!! 大好き! こういうの大好き!!!!! SF世界における人工知能スーパーコンピューターやマザーコンピューターというお約束システム、そのマザーコンピューターが意思を持って反乱、なんて黄金展開は、やはりかの有名な「2001年宇宙の旅」のHALが先駆けかなあと思うのですが、もうそう考えるとIBMってすごい。でもそのマザー コンピューター トリガーへの電力供給は、当然のことながらトリオン! マザートリガーにトリオン源としての生贄とは、これまたSFと神話の融合みたいなことになってきました。っていうか、トリオンは人体からしか生み出せないのですね。マザートリガーが人工物ではない天然のトリオンしか受け付けないとかそういう話?
そういえば、ボーダー本部の壁や装備砲や、遠征艇や、それこそこのエネドラッドちゃんに供給しているトリオンの出所はどこなのかしら? 説明されてましたっけ…。ボーダー本部で、トリオンを例えば電気のように発生させる技術があるのであれば、それを近界のどこも使っていないのは変な話だし、もし同じように人からしか抽出できないとしたら、『マギ』のマグノシュタットで行われていたような、特定の人達からの “トリオンの抽出作業” が必要になってくる。個人的には涎出るくらい好きな展開だけど、ワートリでそこまでダークなことを、ボーダーにはしてほしくないです。

アフトクラトルが「神の国」と言われているのは、宗教国家ということではなく、そのマザートリガーに捧げる生贄を厳選しており、そのトリオン能力=神の力で大きくなったから、とのこと。アフトクラトルで言う「神」とは、星(国)の活動の全ての源となり、生活を支え、土地を支え、そしてその一生をマザートリガーに捧げることになった、悲しい運命のことを呼ぶのですね。せつない。
せつないついでに残酷なことを言いますけれども、その生贄というのは一人じゃなきゃいけないのかしら? 神クラスのトリオン量の人はそういなくても、それなりのなら結構いるんじゃないのかな? 「トリガーと同化して星の面倒をみる」とあるし、ビジュアル的にもめっちゃひとりだけだけど、あの人体がいわば培養液の容れ物みたいなものだとしたら、それこそトリオン供給器官だけぶっこ抜いて人型の何かに詰め合わせればいいのよね? そういう話じゃないのかな??


▮ 玄界(ミデン)という存在

あと、個人的にグッときたのは(もうグッときっぱなしなんだけど)、近界の星の生命活動、つまりは風が吹いて雨が降って夜が明けることや、そういったものが「トリガーの力で作られている」ということ。トリガーが停止すると星がボロボロ崩れちゃうのかと思ったけど、そういうことじゃないのですね。生命が住める環境じゃなくなるということか。
つまりは、そのトリガーの効力って、地球の自然現象に該当することなんですよね。エネドラちゃんは地球の人を「猿」と呼んで馬鹿に? してるけど、地球そのものは罵倒していない。恵まれた環境にいる温室育ちのおぼっちゃん、みたいなニュアンスかな? 近界の人達が地球に恋焦がれている可能性が出てきた! それでも侵略戦争をしないのは、もう絶対に敵わないことが分かっているからなのね。
そして、近界の人達が、地球を「玄界(ミデン)」と呼んでいる理由も、勝手な解釈だけど、とてもよく分かるような気がします。

ミデンはギリシャ語で「ゼロ」を表す言葉なので、近界の人達は、こちらの世界をある種の「基準」として考えているんだなあ、くらいの認識だったんですけど、惑星国家の本質がトリガーだったということから、マザートリガーが無いという意味で、ゼロという名をつけたと考えるとめっちゃしっくりきます。生贄が無いからゼロでもロマンチック。そもそもワートリの地球とリアルな地球が同じという説明は無いけど、「トリガーは近界のもの」という発言を考えると、地球はトリガーで出来ていないはず。
ミデンという言葉に十分意味があるので、漢字表記である玄界という呼び名は、まあめっちゃ遠いっていう意味かな~くらいで、さほど気にしてなかったんですけど、コトバンクさん眺めてたら180度考え方変わりました。

老荘思想で説く哲理。空間・時間を超越し、天地万象の根源となるもの。
<「玄(ゲン)とは - コトバンク」より>

KI・TA・KO・RE
いやそのまま玄学の「玄」だとは思わないけどさ! 近界はそれこそ玄界と同じ様な「天地万象」を、トリガーでわざわざ生み出している訳ですよね!? 地下空間の天井を青く塗るのと同じことよ!!
あーもうアフトクラトル以外の近界についても知りたい……どうなってんの……惑星国家一体どうなってるの……!!


▮ てってって

ワートリでは比較的よく使用される擬音ですけれども、遊真がね、とっきーと日佐人と諏訪さんを見つけて、かけよったという事実がもうね、もうね……。
諏訪さんにわしゃわしゃやられている遊真も、それを優しく見守る日佐人ととっきーもたまりません。日佐人めっちゃいい笑顔してる。
三輪隊長はともかく、荒船さんも、村上くんも、もちろん米屋や緑川駿くんも、みんな遊真に対してとてもフラットで、ボーダーの隊員という意味で好意的に接してくれているのが嬉しいです。菊地原くんだって、口調こそはあんなだけど、遊真が近界民であることよりも、彼一人しかまともに戦えていないことに苦言を呈している。……アレッ菊地原くんただのいい人じゃない?

そしてこんな時でも菊地原を気にしているとっきーはやはりフォローの鬼でございました。っていうか次風間さん解説なのかよ!? 玉狛第二の解説陣がやったら豪華じゃありませんのこと!?

本編とは関係ないけど、何となく荒船さんは荒船さんで、村上くんは村上くんと呼んでしまいます。二人とも同い年なのに……なんか荒船さんって成人してる雰囲気あるんですよねえ、ありません??


▮ みんな大好き二宮先生

きたぞ! みんな大好き二宮先生のお時間です! 他人様のお宅というか本拠地にお邪魔しているというのに随分な態度の大きさだ! 「座れよ三雲」じゃないよ! おどろきの馴れ馴れしさ!!! これは二宮先生、大学生かどうかは存じませんが、もし大学生だとしたら、学生のうちからこんなだと色々大変だと思うぞ! 前回は自分が所属している組織の喫煙室という内輪+限定的な場所で、一緒にいた相手も年下の後輩で、試合をしていたのも解説もみんな同年代か年下だったからいいようなものの……!
麟児さんと何か一枚噛んでいるらしいことはもうダイレクトで餌ぶら下げられていた状態なので、このまま先生の御意思のまま、ニンジンを追いかけることにします。ヒヒーン!

ワールドトリガー 103話を読んで

玉狛第二のランク戦第二弾が終了しました。

葦原先生の「キャラの株を下げない」技術、他に類を見ないレベルの高さだと思いませんか。今回も例にもれず、既存のキャラを再評価し、玉狛第二の課題点を洗い出し、おまけに新顔のキャラ立てまでしていく。見事な手腕に舌を巻くばかりでございます。


▮ 太刀川さんの解説は高品質

太刀川さんが解説席に座ってからというもの、彼の株がストップ高を記録し続けています。彼の解説はすばらしい。
神解説といえば東さん!というのはワートリ界で半ば常識になっているようなので、太刀川さんの解説がどうすごいのか、東さんの解説と照らし合わせて僭越ながらご紹介します。

東さんの解説は、丁寧なため初心者に分かりやすく、かつ深みもあるので上級者にも勉強になるスグレモノです。それは彼が年長者という立場に育てられて、ああいう視点で言葉を選ぶようになったんだと思うんですけど、隙のない解説であるがゆえ、東さんが本当に思ったこと・感じたことというのは表に出てきにくいから(実際、口に出さない台詞がいくつかある)、少し臨場感に欠けるなあとも思うんです。解説なんだから臨場感なくたっていいんですけど。

その点、太刀川さんは(最低限の分別はあるものの)素直にコメントをしており、 “強い人が普段何を考えているのか” が分かる内容なんですよね。( もしかしたら、初心者や戦術勉強中の隊員にとっては不親切な解説なのかもしれません。読者は戦っている隊員のモノローグが見えるので問題ないですけど。)
そしてそれを通じて、今までよく分からなかった太刀川さん本人の人となりが見えるようになっていて、私はここに今回やられてしまいました。

太刀川さんはバトルそのものを楽しんでいるけど、想像以上に組織における役割を理解していて、純粋な戦闘員としてはナンバーワンと言って差し支えない実力者でありながら、あくまでも「駒」のひとつとして行動している。冷静で素晴らしいと思うけれど、20歳そこそこで到達する領域じゃないと思います。


那須隊の覚悟と漂う悲壮感

迅さんは、那須さんの単独3点という好成績は、くまちゃんと茜ちゃんが逃げずにしっかり役割を果たした結果だと評価しました。知ってたけど、彼はびっくりするくらい優しい人でした。
彼女たちふたりは、ポイントを取れてはいないし、生存点もないから、数字の上ではマイナスになってしまうんですよね。ボーダーの若い子たちは聞き分けが良すぎるので、普段の活動の中じゃそこまで個人成績を気にしていないでしょうけど、今回は茜ちゃんの脱退による時限付きの目標があったもんだから、ランク上下に直接影響する点数には普段以上にこだわるところだったと思います。上位陣に追いつくという戦略レベルの視点で、間違ってない判断だったと評する迅さんマジナイスフォロー。
そして、獲得ポイントはチームの力としながらも、那須さんにとって実力的には格下である来馬先輩と修相手にベイルアウトした背景には、指揮官としての仕事とエースとしての仕事の二重負担があったのだとする話の運び方。素晴らしいです。

那須隊は、那須さんの儚げな見た目となんかワケアリっぽい演出のおかげで、とにかく悲壮感というか決死の雰囲気というか、なんかそういう切ない感じの空気が半端ないのですが、まだ一緒にチームが組めるみたいで、ひとまずは良かった。

それにしても、読者はこの那須隊の覚悟や茜ちゃんの事情も知っているけど、実際に戦う玉狛第二は知らないっていうのがまたね! そそります!


▮ 突然の嵐山隊

「木虎を新エースに据えて戦績が上がった嵐山隊」ってどういうことですか。
嵐山さんが指揮官でありエース(=点取り屋)だったということなんでしょうけれども、問題なのは、エースになる前から木虎ちゃんは嵐山隊だったのか、それともエースとして補強された新加入の人材だったのかということですよ。 なんとなく後者っぽいんですけど、こうなるとますます「木虎ちゃんは元加古隊」説を推していきたくなる所存です。Kのつく女子だしね!嵐山隊にヘッドハンティングされて脱退したことで、黒江ちゃんとのなんか確執があったんじゃないかどうかと邪推していますとにかく加古隊詳細はやく。


▮ 来馬隊のこれから

来馬隊の敗因は、当然ながらエース村上くんが遊真に負けたことでした。
来馬先輩は村上くんが勝利すると踏んで彼を「待った」けれども、修は遊真が勝つことに賭けて彼に「任せた」。その差が結果に出たのではというみかみかの釣り(見事なまでのフィッシングテクニック!)に、太刀川さんがそれは結果論だとマジレス。 そもそも村上くんと遊真の勝負は圧倒的に村上くんのオッズが低く、隊長の戦術通りに動けなかった村上が悪いと一刀両断してました。やっぱり太刀川さんは「強い駒」なんですよねえ。

どうでもいいけど、ここの太刀川さんの「なんない」がやたら萌えるんですけど。太刀川さんが普段使っているであろう言葉を、こうやってそのまま解説でも使っているから、彼の言葉にはリアリティがあるんだろうなあとぼんやり思っています。葦原先生のこういう細かい言葉のセンスが大好きです。

来馬先輩がベイルアウトするときに放った捨て身の一発は、迅さんの言うように本当に価値があるものだったと思います。大規模侵攻を経て、敵味方問わず強い戦い方を間近で見たことも彼の血肉になっているのだろうけど、何よりも、ベイルアウトした後も大局は流れているということを実感できたのが大きかったのでは。
太一が離脱しても、エース村上くんが離脱してひとりになっても、さらに自分が離脱しても、そこで戦闘が終わる訳じゃない。戦闘から抜けても出来ることがあるというのは、それこそ風間さんやレイジさんやとりまるがしっかりと魅せてくれたところでした。今回は結果的に玉狛第二に花を持たせたかっこうだけど、鈴鳴第一はのびしろがいっぱいあっていいですなあ!


▮ A級1位太刀川隊:出水公平のやらしさ

出水が修やチカちゃんを買うのは当然のことだと思います。あの修の行動を見て彼の心根の強さみたいなものを感じない防衛隊員はいないだろうし、出水が実力者であればあるほど、チカ砲の威力を痛感しただろうし。
弾の威力も数も敵わないとさえ思っていてもそんなに不思議ではないのですが、当たり前のことを当たり前に言う出水のかっこよさというのが半端ないですね。どこから来るんだこのかっこよさ。

太刀川隊が玉狛第二よりも強いということは、もう誰が見ても明らかだし、そんなこと今更確認するまでもないのですが、玉狛第二は万馬券を当てる引きがあったし、実際格上の相手に勝利しているんですよね。で、その大番狂わせを演じた玉狛第二に対して、もし玉狛側が100%有利な状況だったとしても、どんな奇跡が起こったとしても、太刀川隊が負けることは「まさかさすがにそれはない」ことなんですね。

玉狛第二の最大値と太刀川隊の最低値で当たったとしても負けないという自負、やられたお姉様方も多いかと思います。出水もたいがいやらしい好感度の上げ方するじゃねーの!
(それにしても、出水はフェイントとか後出しとか二段作戦とかに対してやらしいって言うね。最初にフルアタックと見せかけてフルガードというやらしいことしたの出水先輩なのにね!)(最初に「いやらしい」と表現したのは佐鳥だったと思うのだけど、結構特殊な感覚だと思うので、出水先輩の評価観が佐鳥に移っちゃったんだとしたらめっちゃかわいい。)

そういえば「雨取ちゃん」って呼ぶの可愛すぎるから。古寺の「黒江ちゃん」といい、男子高校生が年下女子を名字+ちゃんで呼ぶの本格的に可愛すぎるのでもっと広まればいいと思います。


ミルククラウン ⇒ はごろもフ●ズ ⇒ シーチキン

シューターNo.1は出水だと思っておりましたが違うのですね。 美しいミルククラウンの隊章を持つB級の二宮先生。二宮先生はアレですね、麟児さん蒸発事件の時にチラッと映りこんでいたイケメンさんですね。

隊章があるということは元A級ですが、もうどうしてもシーチキンが大好きな人にしか見えません。非常に短絡的で、かつ本編に関係ないところで申し訳ないのですが、どうしたってミルククラウンを隊章に採用する理由が「シーチキン」以外に見当たらないのです。いやもう完全に毒されている自覚はありますがシーチキンなのです。

チカちゃんが人を撃てないということは、今回のランク戦だけでも伝わってしまうかなあと思うのですが、前述の麟児さんのこともあるし、もしかしたらこの二宮先生は雨取家と何かしらの関わりがあるのかもしれないと思ったけど、こういう予想は当てられないので多分ないですね!


「大砲」チカちゃんと「白い髪」遊真と「メガネ(ブレない)」修が、二宮・ミルククラウン・匡貴氏率いるミルククラウン二宮隊と、カゲの影浦隊と、我らが東隊と四つ巴(巴って4つじゃないけどどうすんだ栞ちゃん)が始まるんですかね!

次回の解説、大穴中の大穴で草壁隊長待ってます!